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修了生の紹介/五稜化薬

五稜化薬株式会社
代表取締役 丸山 健一さん(14期)

五稜化薬株式会社 代表取締役 丸山 健一さん(14期)

ライフサイエンス分野で必要とされる研究用試薬や臨床用診断薬の開発を行っている五稜化薬は、2010年に設立された東京大学発ベンチャー企業です。今回はスクール14期生である丸山社長を本郷にある東大アントレプレナープラザに訪問しました。
丸山社長は2005年にKSPビジネススクールを修了の5年後に同社を創業しています。創業までの経緯、同社の事業戦略についてお聞きしていきます。

スクール受講のキッカケ

2005年当時は、丸山社長は慶應義塾大学の助教兼、JSTプレベンチャー事業のメンバーとして化学センサーの開発を担当。神奈川科学技術アカデミー(KAST)のプロジェクトに採択されていた恩師である鈴木孝治教授の紹介によりスクールの存在を知ったそうです。
研究者でありながら、もともと事業について強い関心を持っていた丸山社長は、特待生としてスクールを受講することになります。
スクールでは「マルチケミカルセンシングデバイス」というテーマで事業計画を作成しました。その後、更に経営についての知識を身に着けたいとのことで、慶應ビジネススクール(KBS)に入学。講座の中で出会った日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)の村口社長に誘われ、ベンチャーキャピタル業界に籍を置くことになります。
NTVPでは新規投資ではなく、主にバイオ分野の投資先の支援を担当。投資先の1社が札幌にあり、しばらく北海道大学に足を運ぶことになります。この時に出会った蛍光色素の技術が、いまの五稜化薬という会社を起業するきっかけになっているとのことです。

北海道での起業とこれから

海に漂う“見えないゴミ”

北海道で創業し、現在も北大内のインキュベーション施設に本社を置いていますが、丸山社長は地方で起業することのメリットをこう話します。
「我々のような実験設備を必要とするベンチャーにとって、格安で自前のラボを持つことのできるのは大きい。札幌は住食環境も魅力的で研究を行う場所としては優れていると思います」
創薬ほどハイリスクではないと言われる試薬・診断薬ビジネスだが、再生医療など細胞などを扱うのに比べ商品の在庫リスクも低く、少量多品種が必要になるためベンチャー企業には適したビジネスだと丸山社長は言います。

「日本国内で研究されている分析化学分野の成果は恐らく諸外国と比べてもトップレベルにあると思います。当社では研究者の最新の成果を迅速に製品化し、いち早く市場に出すことにより、お客様のみならずパートナーである研究者の方にも貢献することを目指しています」

「3年ほど前に蛍光プローブの分野では世界的に著名な研究者である東京大学の浦野泰照教授とパートナーシップを組ませて頂いたことにより、癌を可視化できる革新的な臨床用診断薬(ナビゲーションドラッグ)の開発に着手することができました。現在は、この臨床用診断薬の開発を浜松フォトニクスと共同で行っています。この技術によって、より多くの機能を温存しながら、安全性の高い外科手術を多くのドクターが提供可能になると考えています」五稜化薬では東京大学エッジキャピタルやKSPをはじめとする数社のベンチャーキャピタルが出資し、早期の株式公開を目指し事業を行っています。

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