今や業界のリーダーとして評されていても、かつては組織内の研究者やエンジニアだった方々は少なくありません。自らの技術を事業化して社会に役立てようと奮起され、未経験の資金調達や開発継続の判断、戦略的なアライアンスなどにおける、厳しい局面を乗り越えられた方々です。
この当社が共に歩み、輩出してきた方々の中から、これまでのストーリーについてインタビューしました。ターニングポイントなど出来事だけでなく、覚悟を極める原動力となった原点や志、そしてこれからのビジョンをお伝えします。
事例・インタビューの記事は、業種ごとにお探しいただけます。
電子機器・装置
池崎秀和 氏
株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー
代表取締役社長
「味のものさし作りで、社会に貢献」をスローガンに、世界的な先端技術で業界をリードするインテリジェントセンサーテクノロジー。同社は世界で唯一、味認識装置を実用化し、従来、主観的で評価不可能といわれていた味を客観的に評価することに成功した。目まぐるしく変化する世界情勢の行く末を睨み、現在は「味のものさし」による世界標準に挑み、食文化へのさらなる貢献を目指す。 30年以上にわたって味覚センサの研究・開発に携わってきた池崎社長に、これまでの転換点と今後のビジョンについて伺った。
バイオ・医療・ヘルスケア
吉本桂子 氏
ロイヤルブルーティージャパン株式会社
代表取締役社長
ワインとみまがう風格を持つ最高級の水出し日本茶…ボトリングティという全く新しいアプローチで、日本茶産業とノンアルコールの食文化のイノベ―ションに挑むロイヤルブルーティージャパン株式会社。お茶ながらも酒宴同様のくつろぎを満喫、心の豊かさに触れた体験をきっかけに「最高級緑茶生産で世界ナンバー1の日本」を目指し、ひたむきに走り続ける吉本桂子社長の情熱を伺った。
バイオ・医療・ヘルスケア
中村康司 氏
株式会社リブテック
代表取締役社長
KSP内にあるKAST(神奈川科学技術アカデミー・カスト)発のバイオベンチャー、株式会社リブテック。 「幹細胞と癌」を研究開発コンセプトに抗体を創製、薬としての実用化をめざす。 波ある道のりを突き進む思いを伺った。
電子機器・装置
樋口 俊郎 氏
東京大学名誉教授 工学博士
理化学研究所客員主管研究員
筑波精工株式会社 社外取締役
THKプレシジョン株式会社
社外取締役
傅 寶莱 氏
筑波精工株式会社
代表取締役社長
工学博士
徐 世傑 氏
有限会社
メカノトランスフォーマ
代表取締役
近年、国内でも「ベンチャーエコシステムをいかにして確立するか」という議論が活発に繰り広げられるようになった。いよいよ変革期に突入しつつある国内の投資環境の中で、産業社会で活躍する研究者や研究開発型ベンチャーをどのように大学から育てていくべきか・・・
数々の産学連携実績や研究開発型ベンチャーを輩出した、東京大学名誉教授の樋口俊郎氏と、樋口研究室の門下生として当時の技術を事業化させ、成長を続ける筑波精工株式会社 代表取締役社長 傅 寶莱(ポー・フォライ)氏および有限会社メカノトランスフォーマ 代表取締役社長 徐 世傑(チー・ジィーキィアット)氏の3者対談により、そのヒントを探っていく。
IT
髙田隆太郎 氏
株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
取締役副社長 兼 CFO
「情報の価値を具現化する仕組みを提供する」をミッションに掲げるミンカブ・ジ・インフォノイド。急成長しているベンチャー企業のひとつだ。
同社の取締役副社長兼CFOを務める髙田隆太郎氏は、スタートアップ中盤からジョインし、事業成長を牽引しながら会社の屋台骨を支えてきた人物である。
その経験を基にベンチャー企業の上場する意義について伺った。
バイオ・医療・ヘルスケア
増田健一 氏
動物アレルギー検査株式会社
代表取締役社長 獣医師 獣医学博士
犬が持つアレルギーを根治するための検査システムの提供を始め、最先端の研究成果を社会に還元する理研ベンチャー「動物アレルギー検査株式会社」。獣医となった後、獣医療法の現状に直面。医学に比べ、まだ幼い獣医学の世界を飛躍させる使命感をもって2007年に起業した。いつも自分の人生を監視し、問いかけ、突き動かすのは8歳の自分だという増田健一氏。経営強化をしながら、着実にコマを進める、ぶれない精神の源を伺った。
バイオ・医療・ヘルスケア
山口葉子 氏
株式会社ナノエッグ
共同創業者 代表取締役社長 博士(理学)
必要な疾患部分に、薬を効果的に直接送り込むDDS(ドラッグデリバリーシステム)の技術をいかし、ナノカプセル化(ナノエッグ)製剤の実用化、その役割の拡大展開に臨む株式会社ナノエッグ。研究者でありながら、ベンチャー企業を営むその行動力と精神力の源を伺った。
IT
水谷世希 氏
(株)日立コンサルティング
経営戦略部 企画・マーケティンググループ テクニカルディレクター
日立製作所で数々の新事業に携わり、ビジネス化への厳しさや醍醐味を自ら体験、現在はそのノウハウを生かすべく、日立コンサルティングでイノベーションや新事業創出に挑戦し続けている水谷世希氏。新たな需要を喚起する新事業の醍醐味を、自身の体験を交えながら伺った。
バイオ・医療・ヘルスケア
丸山 健一氏
五稜化薬株式会社 代表取締役
ライフサイエンス分野で必要とされる研究用試薬や臨床用診断薬の開発を行っている五稜化薬は、2010年に設立された東京大学発ベンチャー企業です。今回はスクール14期生である丸山社長を本郷にある東大アントレプレナープラザに訪問しました。 丸山社長は2005年にKSPビジネススクールを修了の5年後に同社を創業しています。創業までの経緯、同社の事業戦略についてお聞きしていきます。
その他
水井涼太 氏
特定非営利活動法人ディスカバーブルー 代表理事
海に関する総合的な環境教育を推進するソーシャルベンチャー ディスカバーブルーの水井代表を横浜国立大学に訪ねました。 水井代表は2009年に18期生としてKSPビジネススクールを受講。当時、博士課程修了後に横浜国立大学ベンチャービジネスラボラトリーの研究員として海洋環境に関する研究を行っていました。 スクール修了の2年後にNPO法人ディスカバーブルーを神奈川県二宮町に設立。現在は5名の体制で組織を運営しており、近隣の真鶴町立貝類博物館と共に、自然観察教室や自治体職員向けの海洋環境教育講座を運営しています。今後は真鶴町で蓄積したノウハウをパッケージ化し、自治体に対してのコンサルティングサービスを計画中とのこと。 また、水井代表は横浜国立大学 統合的海洋教育・研究センターの講師を兼務し、大学の立場で海洋環境に関するシンポジウムの企画運営なども行っています。
バイオ・医療・ヘルスケア
大泉高明氏 大泉梓 氏
株式会社大和生物研究所 代表取締役
1968年に設立されたクマ笹を原料とする老舗医薬品メーカーの株式会社大和生物研究所に大泉親子を訪問した。大和生物研究所は、かながわサイエンスパーク(KSP)のオープンと同時に事業本社を移転、以来28年に渡りKSPを本部とし事業を行っている。
大泉社長は1992年に1期生としてKSP新事業マネジメントスクールを受講。翌1993年に創業者である父大泉和也氏の急逝のため代表取締役に就任。当時は専務としてすでに会社の経営の大部分を自身で行っていたため、大きな変化は無く事業承継ができたという。
父の受講からちょうど20年後の2012年に、娘である大泉梓氏が21期生としてKSPビジネスイノベーションスクールを受講。現在は将来の経営者としての修業期間として経営管理、営業、製造など社内の各部署で実務経験を積む日々を送っている。
ちなみに親子2代でのスクール受講は3社目となる。
その他
小宮山哲 氏
コミー株式会社 取締役
銀行ATMや飛行機の手荷物入れの中に貼られている小さな鏡「FFミラー」をご存じだろうか。
今や世界中で飛んでいる飛行機の多くの手荷物入れに標準品として採用されている。実はこの鏡を開発、製造、販売しているが西川口にある従業員31名の中小企業「コミー」である。今回は同社の後継者であるコミーの小宮山哲氏を西川口の本社に訪ねた。
小宮山氏は2007年に16期生としてKSPビジネススクールを受講。当時もコミーの社員として、営業、経営管理、製造など幅広い業務に携わっていた。