グローバル自動車メーカー×株式会社青電舎

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青電舎は、東京大学 精密機械工学専攻 樋口俊郎教授と共に設立した研究開発型のベンチャー企業である。(本社 神奈川県相模原市、代表者 権藤雅彦)

形状記憶合金を用いたアクチュエータを用いタッチパネル操作時にクリック感を発生させ、UI/UX向上のための提案を各種メーカーに行っている。

現在、自動車のエレクトロニクス化が急速に進んでいる。動力、制御といった自動車の基盤技術から、操作系のインターフェース(タッチパネル、スイッチ等)に及ぶまで様々な部分にエレクトロニクス技術が導入され始めている。

技術スカウトサービスにおいて自動車メーカーが求めていたニーズ(ヒューマンマシンインターフェース技術)へ提案を行い、現在、共同開発に向けた試作に着手している。青電社では、コンシューマーエレクトロニクス分野では大手メーカーとの共同開発、製品化の実績はあるものの、自動車分野では初めてのケースであり、本プロジェクトに注目しているという。

 

<2015年8月18日追記>

自動車メーカーとの1年間に及ぶ試作品開発が実を結び、この度、某自動車部品メーカーと製品化について合意に至った。また、自動車分野の顧客への提案を担当するパートナーとして、菱洋エレクトロ(東証1部)と事業提携を行った。(菱洋エレクトロからのリリース

Appleの新製品にも、触覚デバイスが搭載されており、この市場がにわかに盛り上がってきた。

 

既に商品化になった事例
「COOL LEAFキーボード」
http://www.minebea.co.jp/coolleaf/

「新型シングルパルス・アクチュエーター採用によって完成した触覚フィードバックを搭載しており、指先に絶妙な打鍵感を与える独自の入力感覚 – Touching Feedback – を実現しています。」(ミネベアウェブサイトより)

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今回のニーズでは、主にドライバー、パッセンジャーの車に関する新しいUI/UXが求められており、タッチパネルに留まらない広い適用範囲での検討が行われる予定である。

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クリック感発生装置評価用キット

 

本技術を評価したいという企業向けにはすでに、評価用装置を販売している。ハプティック装置(Haptic Device)を実際に触ることで、同社の技術を最も簡単かつ正確に理解することができる。デバイスは非常に簡単な構造をしており、低消費電力、微小変位、大出力、低価格が特徴といえる。青電舎が独自に開発した形状記憶合金を用い、電気信号のON/OFFで制御を行っている。

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実際の青電舎のアクチュエータ

 

上記写真の針金のように見えているものが形状記憶合金であり、通電により伸び縮みすることにより変位を発生させる。

UI/UXを向上させる技術としてはスマートフォンなどのソフトウェア技術が一般的だが、物理的な形状変化、振動などでユーザーの誤操作を防止するベンチャー企業は少ない。青電舎では同種の企業と連携しながら幅広い分野での事業展開を模索している。

 

青電舎のアクチュエータは様々な用途が考えられる要素技術である。実際に採用されるには対象分野の顧客にとって製品のコストアップや設計変更が受け入れられるかが、大きな課題であるという。特にコストダウン要求が厳しく、高度にモジュール化されたエレクトロニクス業界では、製品アイディア、デザインを含めた新たな製品価値に繋がるような技術の活用方法提案が技術型ベンチャーにも求められているという。

 

KSPでは、大企業ニーズへのマッチングを行うだけでなく、多様な応用可能性のある技術の用途探索のためのヒアリング、製品アイディア募集活動などのサポートなども含めた支援活動を行っている。